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『南青山で 飛行士が 王子さまに 出逢った〜』

「暖冬」と言われていた冬が意地を見せたのか、
なかなか春に席を譲らず頑張っていましたが、ようやく春が訪れました🌸

朝は強風暴雨の嵐の中、『王様と私』の稽古場へ。
オケつき通しの一幕を終えると、さっきまでの荒天から一転の青空。
二幕を終えると春がやって来た🌸
そんな風に季節が交代したのを実感した一日でした。

さて、『王様と私』の稽古は終盤戦。
劇場入りを目前に、稽古場での通し稽古が続いています。
で、最終通し稽古前のOFFにこのメッセージを書いている次第です!

今日のトピックは3月16日に上演した『Song Storytelling in BAROOM 星の王子さま Le Petit Prince 〜きみとぼく〜』を振り返ります😊

改めて書くとすごく長〜い公演名ですが、サン・テグジュペリ不朽の名作『星の王子さま』をベースにした音楽朗読劇です。
脚本は樋口ミユさん、作曲は滝澤みのりさん、演出は小見山佳典さん。

もちろん『星の王子さま』は子どもの頃に読んだことがありました。
でも正直、いま一つピンと来ていませんでした。
抜け殻みたいになっちゃった「王子さま」の絵が怖かったなぁ〜という印象。
「大切なことは目には見えない」ってメッセージも、「そうなんだ」と言う程度でした、恥ずかしながら😅

でも、今回改めて読み返してみたら、文字通り「目からウロコが落ちる」みたいに言葉が沁みてきてビックリでした!!!

「星めぐり」で出会う人々〜
国民のことなんて何にも知らず命令ばかりして威張ってる「王様」
人の目ばかり気にして自分が信じられない「うぬぼれ屋」
笑いながら泣いている「酒呑みのんべい」
使い道も見つけられずお金を稼ぐことが目的の「ビジネスマン」
諦めて現状を続けてヘトヘトの「点燈夫」
頭でっかちで机上のことしか分からない「地理学者」
どれも現代に見事に当てはまってる。

火山の火種を抑え、バオバブの芽を摘む、紛争や悪への手入れの大切さ。

「絆」の育み方、そして「別れ」

「愛した者への責任」

砂漠を輝かせ心を癒す「井戸」

「箱の中のヒツジ」を見る想像力。

そんな「目には見えないけどほんとうに大切なこと」を忘れない力。

子どもの頃は気づかなかったこと。
そう、あの頃は、誰でも王子さまのような目と心を持っていたあの頃は気づかなかったけど、
色んな経験をしてきた「いまの僕」にはとってもよく分かる。
と言うか心に沁みてくる。

そんなサンテックスが残してくれた「人生をより豊かに生きる」大切なヒントが溢れてました。

その世界を、そのエッセンスをギュっとまとめてくれた樋口ミユさんの脚本。
その世界を、可愛く耳心地良い曲で表現してくれた滝澤みのりさんの音楽。
その世界を、キャストの個性を引き出し合わせて形創ってまとめてくれた小見山佳典さんの演出。
全てが秀逸で豊かで大好きでした🎶

そして初めて立ったBAROOM、本当に濃密で素敵な空間でした。

何より、一緒にサンテックスの物語を紡いでくれたパートナーの宮地真緒さん。
ビビットな感性、愛らしい声、少年のような透明感ある、まさしく「王子さま」そのものでした❣️
稽古初日から真緒さんとの掛け合いが本当に楽しかった〜
そんな真緒さんの「王子さま」と僕の「飛行士」を温かい煌めく音色で包み込んでくれた濱田竜司さんのピアノにも感謝🎶

たった1日、2回だけの公演でしたが、春を目前に心を温かく豊かにしてくれる作品に出逢えました。

劇場に足を運んでくださった方、本当にありがとうございました😃

ここからは写真コレクション✨

素敵な音色のSTEINWAYのピアノ。
空き時間にこっそり弾かせて貰っちゃいました🎶⬇️

BAROOMはコロンビアレコードの本社ビル内。
で、コロちゃんもお出迎え⬇️

数々の蓄音機も展示されてます⬇️

国産第一号の蓄音機も⬇️

バーでもあるロビーもラグジュアリー⬇️

稽古初日のツーショット⬇️

本番を終えてのツーショット⬇️

『Yuiciroと愉快な仲間たちの日々』

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