愛犬とーますが去る5月13日に旅立ちました。
「うつろのまこと」の稽古真っ最中のことでした。
トーマスが我が家にやってきたのは、もう16以上前のこと。
当時すでに我が家にはベリーという愛犬がいました。
3歳だったベリーが少し情緒不安定になり、兄弟がいた方がいいかなぁと思った次第です。
ベリーはハンサム、とーますは可愛い。
その3年後に更に甘えん坊のライスと言う兄弟が加わるのですが・・・それはまた別の話。
どうです、可愛いでしょ💕
思わず「とーまちゅ」なんて赤ちゃん言葉を使いたくなるファニーフェイス。
加えてトーマスは他のダックスより足が短い。
そして撫でられるためにあるみたいに頭が平ら。
そして性格は穏やか。
得意技はこれ⬇
ペンギンかミーアキャット、はたまたシャンシャンか!
食いしん坊のトーマスは、この技を披露すればおやつにありつけると、お腹がすくとこのポーズ。
無防備な寝姿も可愛い💘⬇
犬が苦手な子どもが我が家に来たときも、トーマスは優しく寄り添って嫌な顔は絶対にしなかった。
すると帰る頃には子どもは犬が大好きになりトーマスのファンになってた。
僕がくたびれてるとき、傷ついてるとき、気がついたトーマスは僕の足元にぴったりくっついてた。
そして鼻やおでこをするつけてくれた。
震災のあと目が見えなくなってからも散歩するのが好きだった。
まるで全てがわかってるんじゃないかと思うくらい僕の横をしっかりと歩き、
匂いを嗅ぎ、考えながら情報交換してるみたいだった。
そんなトーマスが体調を崩したのは2年ほどまえのこと。
腎臓が思わしくなかった。
それからは我が家で毎日2回の皮下注射を打った。
注射のときでさえ、善玉菌を増やすおやつがお気に入りで、嫌がるそぶりも見せなかった。
去年の夏に倒れたときは、もう長くはないだろうと言われたが、
ならばと我が家に連れ帰ると、1週間後には散歩が出来るまで復活していた。
その姿には先生も驚きを隠さなかった。
「この子の生命力は計り知れない」と。
そんなトーマスがゴールデンウィークの最中に突然ご飯を食べなくなった。
手を変え品を変えれば必ず蘇っていた食欲がなくなった。
あれだけ食いしん坊だったトーマスが・・・
それから復活することはなかった。
稽古を終えて帰宅した僕を待っていたかのように、
トーマスは旅立っていった。
不思議なのは、ひと月経った今でもトーマスがいなくなった実感がないこと。
淋しさや悲しさが、スイッチが壊れたのかと思うくらい湧いてこない。
トーマスの思い出はどれもこれも温かく優しい。
もしかしたら旅立ってもなお、僕を癒して元気づけてくれてるんじゃないだろうか・・・
そう思えてならない。
いまはただトーマスに感謝しかない。
いまでもトーマスは僕の中で生きている。
そう、ベリーもいつも一緒だ!
そんな気がする。