またメッセージが遅くなりました。
ホッと一息ついて落ち着いたので『原点再起』を振り返ってみたいと思います。
『ケイン&アベル』が大阪・新歌舞伎座で大千穐楽を終えたのが3月2日。
『原点再起』の稽古は翌日からバッチリ始まりました。
そりゃそうですよね。
なんたって初日は3月13日、舞台稽古を考えれば稽古は10日しか出来ない・・・
休んでる場合じゃありません。
フルスロットルで稽古に勤しむのみ!!!
もちろん2月の『ケイン&アベル』の東京大阪間のブレイクでもプレ稽古はしてましたよ。
でもね・・・そこで読み合わせてみると大幅なテキレジが必要だと判明。
そして大阪公演中も今か今かと台本と曲を待っていたのですが上がってこない・・・
結局、大阪公演中はどちらも届かず、3日の稽古場で飢え取った次第です。
読んでみても立ってみても更に台本の修正点が見えてくる。
新作だから仕方のないこと。
曲は上がってないものがある・・・
でも上がってきたのは良い曲揃いなので信じて待つ。
先が見通せない中でも出来ることから詰めていく。
そんな日々が続きました。
最後の曲が来たのは本番5日前くらいだったかなぁ・・・
何しろ覚えることが多すぎる。
でも、舞台に立つのに言い訳無用。
もちろん逃げるわけにはいきません。
稽古でもがくのは当たり前!
それでも足りなきゃ夜通しでも自主練あるのみ!!
文字通り「寝ても覚めても身体に叩き込んで染み込ませる」しかないのです。
普段は欠かさない晩酌にも手がつかない。
(結局コットンクラブが終わるまで断酒は続いたのでした😅)
こうして書いていると苦行に見えますが、そんなシチュエーションでも僕は笑顔でいられる才があります。
何しろ作品創りが好きなのです。
覚える作業は確かに大変ですが、人間関係を組み立てていくと自ずと役割が見えてきて腑に落ちていく。
逆に言葉が出てこなかったりノッキングを起こすときは必ず何かが足りなかったり本質がズレてたりするもの。
そこを演出家と脚本家と一緒に見直していく。
これはオリジナルの新作ならでは!
そして今回の「スタジオR6」のクリエイティブスタッフは才豊かだし情熱に溢れている。
そこを信じて提案をし場を組み立てていく。
もちろん稽古はたくさんあった方がいいし、正直一番時間が欲しかった。
でもね、時間には密度もあるからそこを上げていく。
そして初日は待ってくれないので、毎回そこに向かって全力で臨んでいくのです。
稽古場の屋上が気持ち良くて時折上ってはリフレッシュ&エナジーチャージしてました⬇️
最終稽古を終えての写真⬇️
僕以外はダブルキャストなので7名のキャストと作曲&本番演奏の藤川大晃さん。
先程ちょこっと書きましたが、僕以外はダブルキャスト!
つまり僕は倍の稽古をする訳です。
それが100本ノックみたいに有り難かったのだけど、
劇場入りしても倍の作業をする訳でして・・・
初日は舞台稽古&本キャストのゲネプロ&初日。
2日目はアンダーキャストのゲネプロ&昼夜の2回公演。
楽日は本キャストの3回公演。
つまり劇場に入ってからは毎日3回公演みたいな感じででした。
ただ、温かいエネルギーのある作品に仕上がったこと、大晃さんの曲が素敵なこと、
そしてキャストの仲間が魅力的なこともあって、僕は元気に全公演に臨めました。
そして今回も客席に教えてもらうことが大きかったです。
終演後の反応がとても良かったのが何より嬉しいことでした。
「スタジオR6」、無事に旗を揚げ公演という航海を始めました!
これからの作品創りが本当に楽しみなクリエイティブ集団です!!
演出と出演をやり遂げた竹内將人さん
素敵な曲を産み出し本番でも物語に寄り添い音楽を紡いでくれた藤川大晃さん
数多のリクエストに向き合い真摯に温かい物語を書いてくれた鉄平さん
舞台装置をデザインし一人で創り上げ舞台監督もつとめてくれた荒木遼さん
演出助手として稽古場と本番を支え続けてくれた櫻井春寿さん
制作監督そして作詞・歌唱指導として作品を牽引してくれた濱野杜輝さん
アシスタントプロデューサーとして稽古と公演をフォローしてくれた山尾みるさん
ありがとう!!
そして何より、劇場に足を運んでくださった方
公演に想いを馳せてエールを送ってくださった方
本当にありがとうございました!!!
そうそう、公演中アフタートークがあり豪華なゲストが来てくれました。
初日は内藤大希さん(初めてお目にかかれました!バタバタしてて写真撮れず😭)
楽の1回目には『ケイン&アベル』でご一緒したフロレンティナ役の咲妃みゆさん⬇️
楽の2回目にはやはり『ケイン&アベル』でご一緒したジョージ役の上川一哉さん⬇️
おまけに、お父様が同い年、藝大作曲家講師でもある藤川大晃さん⬇️
ラストは初めて出演したCBGKシブゲキの客席を背にした一枚⬇️