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『チェーザレ』〜確かに僕たちは創っていた〜

新作オリジナルミュージカル『チェーザレ 』
先日、初日が延期されていましたが、
本日4月8日正午、正式に5月11日までの全公演中止が発表されました。

今回、観劇を予定に加えて下さっていた方に、改めて心から感謝をするとともに、
上演出来なくなってしまったことを深くお詫び致します。
ありがとうございました。
そして、申し訳ありません。

2月の中旬から始まった稽古はつい先日まで続けられていました。
本来なら今日から舞台稽古の予定でした。

新作のオリジナルミュージカルなので、まだまだ課題は山積み。
でも、少しでも作品のクオリティを上げるべく、
日々様々なトライを続けている最中(さなか)でした。

仲間と創り上げて来たその作品が、思いが、日の目を見ることもなく、
一瞬で幻のようになくなってしまう。

そのことが、こんなにも切なく悔しいことだとは・・・

いつか『チェーザレ』と言う作品が上演される日が来たとしても、
このメンバーでの『チェーザレ』には、恐らくもう出逢えないと言うことが無念でなりません。

舞台というものの最高の魅力は”ライブ”にあります。
その日、その時、その空間だけでしか味わえない唯一無二のもの。
何回公演があったとしても、同じ公演は二度と生まれない。
そして、どんなアクシデントが起きようとも、
舞台と客席が一体となってカーテンコールまでを紡いでいく。

デジタル全盛の時代にあっても尚、
このアナログな世界の魅力は体全身を通して心を響かせるものだと信じています。

芝居を志して30余年、劇場にいることが僕の”日常”でした。

その劇場という”日常”が、
社会の安定によって保たれていたこと、
劇場に足を運んでくださる方々に支えられていたこと、
そこに集う様々な人々のエネルギーによって生まれていたこと、
そして、それが掛け替えのない本当に貴重な宝物ような時間だったと、
失ってみて、より強く思い知らされています。

いまは1日も早い収束のために、動きを止め感染拡大防止に努める時期なのだと腹を括り、
終息後の未来に向けて、自らと向き合いつつ”我が家”で豊かな時間を重ねて行こうと思っています。

とにかく健康が、そして命が第一です。
皆さんも、くれぐれも心身共にご自愛ください。
特にココロを穏やかに健やかに保たれることを願っています。
不安や閉塞感が募りますが、そんな時こそ笑顔とユーモアが大切と自らにも言い聞かせています!

また元気に笑顔で劇場にてお会い出来ることを夢見つつ、
一刻も早い収束を願うばかりです。

『チェーザレ』の稽古予定が更新されることもなくなり、
本番を迎えることも叶わなくなりましたが、
稽古を共にした日々を、仲間の姿を、感じた思いを、僕は絶対に忘れないでおこうと思う。
そして、日の目を見ることは叶わなかったけれど、
僕らの創った作品を、心に刻んでおこうと思う。

この思いを忘れないためにも、
そして『チェーザレ 』と言う作品が確かにあったのだと
皆さん改めて知ってもらうためにも、
このビジュアルをお届けします。⬇️

そしてもう1枚⬇️

画質は悪いですが、キャストの名前も⬇️

さらにキャストとスタッフ、そしてストーリーも⬇️

そして明治座正面を飾ったこの写真も⬇️

『北アルプスに身守られての締めくくり〜松本大千穐楽〜』

『更地16』〜いつか・かならず〜』

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