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『葉月朔日』

葉月=8月になりました。

7月は酷暑・豪雨・台風と天候に翻弄される日々でした。
各地で被害が出ているようで胸が痛みます。
罹災された方々に早く”日常”が戻ることを願うばかりです。

僕は『ひめゆり』公演を無事終え、束の間の充電期間を過ごし、『SHOW BY ROCK』の稽古に突入。
そんな感じで8月を迎えています。

夏は暑いものですが、近年、殊に今年の夏の暑さは格別です。
猛暑を通り越して酷暑、まさに”ヒドい”暑さ。

ゲリラ豪雨なんて言葉もいつの間にか定着し、異常気象が日常になるのを思い知らされています。

やっぱり温暖化は進んでいるんだなぁ〜
自然が怒ってるんだろうなぁ〜

体温を超える暑さの中で、そんなことを感じています。

かつて僕はインドの”夏季”を訪れたことがあります。
雨季と乾季のはざま、6月の中旬の約3週間ほどの”夏季”。
最低気温35℃〜最高気温50℃くらいの日々。

もうね、息を吸うと肺が暑いのです。
じっとしていても汗がダラダラ。
本当に命の危機を肌で感じるのです。

そんな暑さの中、ブッダが悟りを開いて初めて説法を行ったサールナートにもいったし、
ヒンズー教の聖地ヴァーラナシのガンジス川で沐浴もしてみました。
もちろん悟りを開けるわけないし、罪が浄化されたとも思えなかった。

でも命については色んなことを考えさせられた気がします。

命の危機を感じる暑さの中では死を想像するのは難くない。
生と死が混在するガンジス川ではすべての命が自然の一部なんだって思い知らされた。
人生は自然って言う川の中で浮きつ沈みつしている泡沫(うたかた)のようなものかもなぁ〜って。

今年の日本の酷暑の中で10年ほど前のそんな記憶が蘇ってきています。

そんな折、移転が迫る築地へ食事に〜
で、食事前に波除神社にお参り。
そこには食にまつわる数々の碑があります。

生きることは食べること。
食べることは命をいただくこと。

自然の命をいただいて生きている自然の一部が僕なんだ。
うだるような暑さの中で数々の慰霊碑を見ながらそんなことを感じていました。

『ひめゆり』公演でも命について考えさせられる日々だったせいか、
そんなことを思うのでしょうか・・・

それとも7月・8月のお盆がそんなことを考えさせるのでしょうか・・・

はたまた、うだるような暑さの悪戯(イタズラ)でしょうか・・・

ともあれ酷暑はまだまだ続きそうです。
くれぐれも体調に気をつけて暑さを乗り切りましょう。

僕は『SHOW BY ROCK!』、稽古の日々。
30日の初日に向けて、男だらけの稽古場で熱い日々を過ごしたいと思います。

そうそう、『ひめゆり』出演者には才ある若手の仲間がいっぱいでしたが、
美大で油彩を学びつつ演劇も志している方が!

千穐楽にこんな素敵な絵のプレゼントをくれました⬇⬇⬇


舞台上では恐れ憎まれている滝軍曹ですが、楽屋ではこんな笑顔でホッコリしていたのでしょうか!?
小多さん、ありがとう‼

『ひめゆり』〜2018・夏〜

『2018年・夏 〜平成最後の夏〜』

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