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『おとなの遠足』

『HEADS UP』公演は地方を巡る飛び石スケジュール。
「建ててはバラし、また建ててバラす」といった翔さん演じる加賀美のセリフそのまんま!
スタッフさんはホントに大変です。
で、キャストは移動の間に少しオフがあります。
そんなときはインプット!
上田から大阪までの間には日本酒仲間と連れ立って「おとなの遠足」決行!

で、今回の遠足は千葉の酒蔵「木戸泉酒造」の見学。
実は2年間にも仕込み見学に行ってるので再訪。
と言うかサーフィンの帰りに度々寄っている馴染みの蔵なのです!

 


酒蔵でお出迎えしてくれたのはこの杉玉。
なんと直径2メートル!
酒蔵では新酒が出来たことを知らせるために杉玉を飾るのです。
11月に新しく飾られた杉玉もすでに青から茶になってます!

さて、『木戸泉酒酒造』へ行った目的の一つは「仕込み」を見ること。
かなりマニアックな話ですが、
この酒蔵では「高温山廃一段仕込み」という唯一無二の「アフス製法」というものがあります。


これは麹米に蒸米を乗せてるところ。
これもここでしか見られない光景。


で、櫂入れ。
なんと麹米と蒸米を入れたタンクにお湯をいれ混ぜてます。
タンクから湯気の出てる仕込み場、これもここでしか見られません!

酒造りを他で見たことのある人には驚きの連続。
2年前もビックリしたけど、やっぱりスゴく面白い!
そして蔵人の動きが早い!!

この「アフス製法」が開発されたのは今から60年以上前。
いまでこそ”酸”は日本酒の大事な要素の一つですが、当時の日本酒は”酸”はご法度。
ところが3代目の当主(いまの杜氏のお祖父様)は”ワイン”の食中酒としての”酸”の相性の良さに注目。
そして開発したのが、敢えて”酸”をも醸す「アフス製法」
その先見の明と新しいものを生み出す勇気には脱帽です!


これが開発者3人のイニシャルを冠した「afs(アフス)」
時代がやっと追いついてきた感のある驚きの酒質。
是非一度飲んで貰いたい。


5代目当主、杜氏でもある荘司さん。
丁寧に色んな話をしてくださいました。
蔵元会などでもいつも気さくに話を聞かせてくれます。
今回も感謝です!

さて、蔵見学のもう一つのお楽しみは”試飲”
「木戸泉酒造」は熟成酒(古酒)でも知られる蔵。
なんと1974年からのビンテージを全て揃えているのです。
しかもそれが全部試飲出来るのです!!!


すごいでしょ、この写真。
壮観、垂涎のショットです!

実は前回の見学ではサーフィンも楽しみたいと欲張って車で来たので飲めませんでした。
なので今回は波乗りは諦め、満を持してたっぷり楽しませて貰いました。
皆んなは自分のバースデービンテージと写真を撮ってましたが・・・僕は味わうのみ!!

その後は杜氏・荘司さんを囲んでのランチ。
「孤独のグルメ」では吾郎さんも立ち寄った『源氏食堂』
いすみ豚、最高に旨し!
もちろん合わせるは木戸泉の「afs」「にごり」「総の舞」
切れ味抜群で”いすみ豚”との相性もバッチリ。
荘司さんの横に座らせて貰い貴重な話をたっぷり聞かせて貰いました。

と、大満足の「おとなの遠足」でリフレッシュ。
たっぷり英気を養い大阪へ向かいます!

今拓哉

《追記》
「木戸泉酒造」では基本的に蔵見学は受付ていません!
突然行っても蔵の中は見られませんのでご注意ください!!

『なんだ、この寒さは@上田』

『大阪冬の陣@新歌舞伎座』

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