さて、マニアックな酒好きにはたまらない酒蔵の日常をお届けします。
(長いです!!)
酒蔵の朝は早いです!
5時半過ぎにはそれぞれの持ち場へ。
僕は室(ムロ)担当。
ムロと言っても”ムロツヨシ”とは一切関係ありません。
室は麹米を造る蔵の心臓(子宮!?)のようなところ。
通常、蔵人以外の人は中に入れません。
これが入り口↓↓↓ 室内は37℃前後、暑いです!
ここへ入り前日仕込んだ麹米(と酒母米)に手を加えます。
その後朝食。
『桝田酒造』では”まかない”を皆んなで一緒に食堂にて!
その後、米が蒸しあがるまで暫し休憩。
コメ、蒸されてます。
蒸し上がると一斉に米運び!
それぞれの場所へ。
それが終わると仕込みに移ります。
エアシューターで仕込みタンクに米が送られます。
これがエアシューター。
送られてる間はずっと櫂入れ。
これがシンドイ作業です。
僕は体調を崩してる愛犬トーマスを応援する歌を口ずさみながら乗り切りました!
櫂入れが終わると放冷機などの機械や床の洗浄。
で、その頃には室の蒸米に麹菌を振る”種付け”作業開始。
煙みたいに見えるのが麹菌。
これが終わる頃には午前仕事終了。
また”まかない”を食堂で。
そして2時ころまで休憩。
その後の昼仕事はまた室で麹米(そにに酒母米)を育てる作業。
まぁ本当に働いてるのは”麹菌”。
蔵人は”麹菌”の仕事のスピードを管理するために温度や湿度などを調節してあげるのです。
そしてまたすべてのタンクに櫂入れをしてあげればほぼ終了!
これが5時前くらいです。
そして”晩酌”
みんなで酒を酌み交わしての夕食。
これ、晩酌用の酒。
寒いので薬缶燗をコップでグビグビ。
でも1時間で解散が決まり!
さて、ここで大半の方はプライベートタイムになりますが、
室担当はまだまだ続きます。
麹米(と酒母米)の手入れ。
麹菌の増殖を丁寧に管理するための、
仲仕事、仕舞仕事とが続きます。
その時間は増殖具合で決まりますが、
2時前後が多かったです。
さて、僕の担当外でも色んな仕事があります。
精米。
ものすごい年代物の精米機。
臼の調整や時間など、職人の勘が不可欠です!
酒母室。
ここは高井さんの担当。
酒母と呼ばれる酵母の塊を造るところ。
高井さん、丁寧に可愛がって育ててます。
酒母タンクたちと。
発酵とともに芳しい香りが漂います。
これは仲添え後のタンク。
まだほぼ米のまんま。
これは搾るまえの醪。
泡立つ音が愛おしい。
貯槽タンク。
ここで円やかな酒に育ちます。
ビン詰作業。
ほとんどがフランス製。
槽場(ふなば)
醪から酒を濾して酒を搾るところです。
ここで搾ったばかりの”たれくち”を飲めるのは蔵人の特権。
フレッシュなガス感がタマリマセン。